Blenderでのリトポロジーの使い方

リトポロジー(Retopology)は、3Dオブジェクト(キャラクター、モンスター、複雑なオブジェクトなど)のメッシュをシンプルに整えるための作業です。
考え方はシンプルで、「複雑なメッシュの上に、整ったシンプルなメッシュを被せる」ことです。
例:オブジェクトの3Dスキャンを行った際にエラーが生じた場合、メッシュを再構築してシンプルに作り直す(リトポロジーを行う)ことが推奨されます。
もう一つの具体例:物理シミュレーションや表情の変化(フェイシャル変形)、ソフトボディなど、メッシュが何らかの形で変形する場合です。
手間をかけてこの作業を行うことで、不要な歪みが解消されてより綺麗なモデルになり、ポリゴン数が削減されてその後の作業効率が大幅に向上します。

Blenderでリトポロジーを行う方法
編集モードでは、リトポロジーを手動で行います。
最も一般的な方法は、エッジをモデルの表面に「スナップ(吸着)」させながら、ポリゴンを1つずつ貼っていくやり方です。
- 編集モード(Edit Mode)に切り替えます
- 追加(Add)> メッシュ(Mesh)> 平面(Plane)で平面を追加します
- ミラー(Mirror)モディファイアーを追加します
- 頂点がモデルの表面に自動で吸着するように、スナップ(磁石アイコン)を有効にします。

- 磁石アイコンの横にある下向き矢印をクリックして、スナップ設定を開きます。
- スナップ先(Snap to)> 面(Face)を有効にします。

- Eキー(押し出し)を押しながら、少しずつメッシュを構築していきます。
応用テクニック
スナップを有効にしていても、シュリンクラップ(Shrinkwrap)モディファイアーを追加しておくと便利です。
さらに時短テクニックとして、サブディビジョンサーフェスモディファイアーを「シンプル」モードで追加すれば、すべてのメッシュを手作業で細かく割る手間を省くことができます。
少し強引な方法としては、リメッシュ(Remesh)機能を直接使う手もあります。しかし、頂点フロー(トポロジー)を適切にコントロールするには、手動で頂点を配置する方がはるかに適しています。リトポロジーにおいて頂点の配置位置は極めて重要だからです。
顔のリトポロジーを行う場合は、適当にメッシュを貼らないことを強くおすすめします。以下は、最初にメッシュを構築すべき重要なエリアです。これらの部分は表情の動きに直結するため極めて重要であり、不可欠な基準点(エッジループ)となります。

Blenderでリトポロジーは必須作業なのか?
答えは「場合による(YesでもありNoでもある)」です。絶対に必須というわけではありませんが、時間のかかるこの工程を行うことで、3Dモデルのパフォーマンスは劇的に向上します。アニメーション制作においては避けて通れない必須工程ですし、長い目で見れば確実に大きなメリットがあります。
Blenderのおすすめ自動リトポロジーアドオン・プラグイン
- RetopoFlow
- Quad Remesher(最高峰の性能ですが有料・約60ドル)
- AutoRemesher(無料・優秀なツール)
- DynRemesh
- SpeedRetopo
- QuadWrap
- QuadriFlow(無料)
- Instant Meshes(無料・非常に優秀)
- ボクセルリメッシュ(Voxel Remesh)
- Retopo MT

Russell Midfield 氏による Quad Remesher を使用したリトポロジーの例
