Blender教室

Blenderのダウンロードとインストール:2026年完全ガイド

TM
Timothée M.P.
2026年8月28日
読了時間: 約1

Blenderは完全無料かつオープンソースの統合型3D制作ソフトウェアです。試用期間の制限や透かし(ウォーターマーク)はなく、商用プロジェクトでも自由に使用できます。ここでは安全なインストール手順と、最初にしておくべき初期設定を解説します。

Blenderの安全なダウンロード先

信頼できる唯一の公式サイトはblender.org/downloadです。アクセス中のOSが自動判別され、最適なインストーラーが表示されます。不審なインストーラーを抱き合わせた非公式のサードパーティサイトからは絶対にダウンロードしないでください。また、Microsoft Store、Mac App Store、Steamからも公式版が提供されています(中身は同一ですが、バージョンアップのタイミングが数日ずれることがあります)。

LTS版と最新版、どちらを選ぶべきか?

  • 最新版(Current Release):最新の新機能がいち早く使えますが、軽微なバグが含まれる場合があります。最新チュートリアルを学びたい個人学習者に最適です。
  • LTS版(長期サポート版):2年間にわたりバグ修正のみが行われ、機能の急な仕様変更がありません。制作会社の現場、クライアントワーク、外部有料アドオンに依存している環境におすすめです。

ワンポイント:両方のバージョンを同じPCに共存させることも可能です。設定フォルダがバージョンごとに独立しているため、環境が壊れる心配はありません。

推奨動作環境と必要スペック

最低限動かせる環境:4コアCPU、8GB RAM、2GB以上のVRAMを搭載したグラフィックボード、1920×1080ディスプレイ。快適に作業できる推奨環境:8コア以上のCPU、32GB RAM、OptiXレンダリングが使えるNVIDIA RTXシリーズGPU。詳しいスペック検証はBlenderの必要スペックと推奨スペック、PC選びの基準はBlender用パソコンの選び方を参考にしてください。

Windowsへのインストール手順

  1. 公式サイトから.msiインストーラーをダウンロードします。
  2. インストーラーを起動し、GPLライセンスに同意してデフォルトのフォルダのまま進めます。
  3. Blenderを起動する前に、NVIDIAやAMDのグラフィックドライバを最新に更新してください(起動時のクラッシュの多くはドライバの古さが原因です)。

別ルートとしてポータブル版(.zip)もあります。USBメモリや外付けSSDに解凍するだけで、管理者権限不要ですぐに起動できます。

macOSへのインストール手順

お使いのMacのプロセッサに応じた.dmgをダウンロードします。M1、M2、M3以降はApple Silicon版を、Intel製Macの場合はIntel版を選択してください。ダウンロードしたBlenderアイコンを「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップします。初回起動時にセキュリティ警告で開けない場合は、アプリアイコンを右クリックして「開く」を選択してください。

Linuxへのインストール手順

blender.orgから.tar.xzアーカイブをダウンロードし、任意のフォルダに解凍して実行ファイルblenderを起動するのが最も確実です。ディストリビューション標準のリポジトリ版はバージョンが古いことが多いため注意してください。SnapやFlatpak経由でも利用できますが、一部ファイルのアクセス権限に設定が必要な場合があります。

インストール直後に設定すべき5つの必須項目

  1. GPUレンダリングの有効化:編集 > プリファレンス > システム > Cyclesレンダーデバイスで、OptiX(NVIDIA)、HIP(AMD)、Metal(Apple Silicon)を選択。レンダープロパティの「デバイス」を「GPU演算」に変更します。
  2. 自動保存の確認:プリファレンス > セーブ&ロードで、「自動保存」の間隔が2分程度になっていることを確認します。
  3. 単位設定の確認:建築パースや3Dプリント用途の場合、単位を事前に設定しておきます。詳細は計測単位の変更方法をご覧ください。
  4. 言語設定:日本語UIに切り替えることもできますが、海外チュートリアルを参考にすることが多いCG業界では注意点もあります。Blenderの日本語化設定で詳しく解説しています。
  5. 標準搭載アドオンの有効化:Node Wrangler、LoopTools、Extra Objectsにチェックを入れます。Blenderに標準で同梱されている無料の神アドオンです。

料金は本当に一切かからないのか?

はい。BlenderはGNU GPLライセンスの下で配布されており、個人・商用を問わず完全無料です。Blenderで作った作品の著作権は完全にあなたに帰属します。費用が発生する可能性があるのは、外部マーケットプレイスで有料アドオンや素材を購入する場合のみです。おすすめのアドオンはおすすめ無料・有料アドオン徹底比較にまとめています。

これから学習を始める方へ

Blenderのインストールは5分で終わりますが、使いこなすには体系的な道筋が必要です。断片的なチュートリアルを闇雲に見るよりも、プロの短編映画データを開き、実際の制作パイプラインを追体験することをおすすめします。無料の制作ケーススタディと、手元に置いておける初心者向けショートカット一覧PDFをぜひ活用してください。